Astroneer / アストロニア 探査日誌 01016 『洞窟の出口へ』
探査日誌 01016.1
天井が欠落している通路を進む。振り返って上空を見ると、山体が確認できる。確かにここは、あの渓谷の内側のようだ。
探査日誌 01016.2
通路を取り囲む土の色が変化してきた。地表に近い色だ。テザーを伸ばしていくと、とつぜん上方にラインがつながった。山に近づく際に置いたピケットに繋がったのだろう。ここはたまたま土地がつながっていたため、谷があることに気づかず通り過ぎてしまったわけだ。
探査日誌 01016.3
谷の幅が広がった。上空から見たとおり、渓谷はずっとつながっている。スロープを造成し、谷からの脱出を試みる。
探査日誌 01016.4
谷を登りきると、偶然にも宇宙機の残骸の近くに出た。ほど近いところに、基地から山体に向かうテザー経路が見える。探査ぶじ帰還できたことへの安堵とともに、この惑星の構造への理解が進んだことに、知的興奮を憶える。渓谷は洞窟の入口だったのだ。探査すべきは、地底だ。
Astroneer / アストロニア 探査日誌 01015 『洞窟探査』
探査日誌 01015.1
下りのスロープを造成し、洞窟の底面に到達する。発達した鍾乳石が見える。天井は支障なく活動できる程度には高い。テザーを張り光源を確保しながら、少しずつ奥に進む。
探査日誌 01015.2
大規模な空間に出た。天井は高い。奥から霧がかった光が見え、洞窟の構造が判別できる。分岐がある長い通路になっているようだ。未知の生物を発見した。その奥には、ところどころ露出したエネルギーや水の凝縮体が光を放っている。
探査日誌 01015.3
通路はスロープを伸ばしてきた方向とは反対側、つまり山体から出る方向にも続いていた。天井は一部欠落しており、上空が見える。つまり、山腹から目撃した「谷」が、この部分に当たるのではないか? 幸い残存テザーは十分ある。探査を続行する。
Astroneer / アストロニア 探査日誌 01014 『山体掘削』
探査日誌 01014.1
山の麓に再度到着した。今回は登山ではなく、山体を平行に掘削することである。うまく行けば、前回中腹を掘削した際に発見された空間と同じ空間に到達するだろう。
探査日誌 01014.2
山の麓は紫色の土が露出しており、掘削を進めると上から茶、青、紫の地層の重なりが明確になる。また、ライトに照らされていない部分には、無数の微小な光の点が見られる。
探査日誌 01014.3
空間を発見した。想定通り、大きな洞窟のようだ。底は深い。降下を検討する。
Astroneer / アストロニア 探査日誌 01013 『空間異常』
探査日誌 01013.1
山体の中の不可解に飲み込まれ、直後に滑落死を“経験”した後、再び着陸ポッドの中で再生した。
基地から山を見る。麓に死亡地点を示す、青い三角形が見える。確かに何かが起こった。そして死んだ。明らかにこの世界は不完全で、不具合がある。
探査日誌 01013.2
再び山体の調査に向かう途中、地面に裂け目があるのに気付いた。地形的な穴ではなく、あり得ない空間の“段差”から“内側”が見えているような状態、いわゆる空間断層だ。
現象の内側には、別の洞窟のような地形が見える。試験的に断層にマーカーを当て掘削を行う。
探査日誌 01013.3
地形が変化した瞬間に断層は消え、ただの穴となった。断層内部の構造は、少なくともマーカーの到達する範囲では現出しない。残念ながら、空間断層はこちらから能動的に接触することのできない現象のようだ。
本来のミッションに戻ることにする。山体で発見された洞窟の探査である。
Astroneer / アストロニア 探査日誌 01012 『虚無空間』
探査日誌 01012.1
ガスの届かない距離からマシンで生命体の根本を掘削すると、生命体はできた穴に転がり込み、活動を止めた。死んだとみていい。
その奥には、またも巨大な空洞があった。鍾乳石のようなものも見える。このような空間は山体の至る所にあるのだろうか? また、奥には何があるのだろうか?
しかし、今回の探査の優先事項は山頂に到達することだ。洞窟は装備を整えてから再訪する。
探査日誌 01012.2
再び頂上に向け造成を始めようとしたが、誤って足元を掘削して、足を滑らせた。
次の瞬間、私は土の中にいた。
探査日誌 01012.3
入り込んでしまった。
土の中は虚無の空間だった。足をばたつかせるが、自由は効かず、体はひとりでに空間内をすべっていく。落ちるのではなく、横に移動しているようだ。
山の斜面を、内側から見ている。ターゲットマーカーがその壁に当たっている。
下を見ると、直線や直角で構成された、なにかが見える。
また逆を見ると、円筒状の地形が見える。これは、洞窟を外側から見ているのだろうか?
そして、壁にぶつかった。
探査日誌 01012.4
山の外面を透過し、私の体は崖の外に出た。一瞬、空が見え、滑落が始まった。
揉まれるように体を回転させ、岩に当たり、そして地面に激突し、死んだ。
Astroneer / アストロニア 探査日誌 01011 『ソーラーパネル』
探査日誌 01011.1
橋の造成を開始する。ふたつの山の間は深い谷となっており、滑落は死を意味する。バックパックにパラシュートやロケットといった隠し機能があれば別だが、残念ながらその可能性は低そうだ。
探査日誌 01011.2
慎重に、直線となるよう造成を進める。橋の勾配が足りなかったようで、山頂ではなく、ちょうどソーラーパネルの根本に到達しそうだ。巨大なパネルに加えトラス構造も見える。墜落した低軌道ステーションの残骸だろうか。
探査日誌 01011.3
向こう側の山に到達。地形に名称を与えておくべきだったと思う。位置関係の把握に役立つだろう。
ソーラーパネルは接近すると、意外と小さく感じられる。地球とは惑星の大きさも大気濃度も異なるため、遠近感がつかめないのだ。トラスの基部には、オレンジ色のドッキングポートが確認できる。基地ユニットにあるものと同型だ。ユニバーサル規格なのだろう。十分なエネルギーが確保できれば、ここにも何かユニットを接続できるかもしれない。
探査日誌 01011.4
再び想定外の事態に直面している。ソーラーパネルの裏側にあたる山腹に平坦な空間があり、既知の植物と、活動状態にある未知の生物が発見されたのだ。
生物はオレンジの球根型で、頭頂部に空いた穴から緑色のガスを噴出している。以前別の洞窟の入口で遭遇した生物が爆散時に放出したものと同種かと思われるが、こちらは継続的な噴出である。ガスの拡散も考えられる。対応が必要だ。
Astroneer / アストロニア 探査日誌 01010 『登山』
探査日誌 01010.1
北西の方角にある山に登頂を試みる。前回予備探査した山と目標を変えたのは、こちらのほうが山の形状が単純に見えたからだ。
バックパックにも基地にも地図の作成機能はない。山頂からの光景を確認し、惑星の地理を少しでも把握することは、「頂を目指す」という哲学的な欲求以上に、現実的な意味を持つ。
近づくと山体はやはり急峻で、テザーを置きながら登ろうとしたが、途中で進めなくなった。やはり登山道の造成が必要だ。プランは決まった。登頂を開始する。
探査日誌 01010.2
マシンの平面造成機能でゆるやかな上り坂を作り出し、山体に沿って伸ばしていく。感覚でしか分からないが、勾配は20%程度だろうか? 数値にしてみると急だが、あまりそう感じられない。
探査日誌 01010.3
斜面造成は単純だが根気の要る作業だ。ターゲットマーカーが敏感で、山道の延長部から離れた虚空をポイントしてしまうことが多い。また、曲面である山体に道を這わせようとすると、ある程度進んだら傾斜の向きを調整しなければならない。
山の中腹を超え、夜が明けた。周囲を見ると、すでに惑星の丸みが強く感じられる。惑星じたいが小さいこともあるが、坂が勾配急なため、意外と早く高度を得られるのだ。
惑星にある谷の構造が、ここからだとよく見える。また、新しい大型宇宙機の残骸も発見できた。しかしこの高さから足を踏み外せば、即死だろう。
探査日誌 01010.4
八合目を超えたあたりで、すこし平らになった場所に着いた。この高さになると、山の表面に山道を這わせるのはますます面倒になる。むしろ上り坂のまっすぐなトンネルを掘り、反対側に抜けたら踊場を造成し、逆向きにまたトンネルを掘るという工法のほうが早いのではないだろうか? そう考え、トンネルを掘り始めた。
探査日誌 01010.5
予期せぬ事態に直面した。山体の反対側に抜けると想定していたトンネルが、空洞に行き当たったのだ。
空洞の中は暗く何も分からない。空洞の底に光が届いている気配もなく、中に入れば、転落死する可能性が高い。穴を広げ下り坂を造成するなど、調査方法は考えられるが、現時点ではこの穴の調査は想定外だ。今回の目標は、山頂への到達である。
探査日誌 01010.6
トンネルから撤退し、再度山体を囲むように山道の造成を始めると、向こう側の山に巨大な太陽発電パネルのようなものが突き刺さっているのが見えた。調査目標としては非常に魅力的である。
こちらの山と向こうの山は高さはほぼ等しいようだ。こちらの山頂に向けて取り巻くように山道を造成していくより、向こうの山頂に向けて真っすぐな上り坂の橋を造成するほうが容易と判断し、作戦を変更する。途中でパネルの調査もできるだろう。